クジラと共演の夢叶った話(クジラソング)
- カノン ニーナ
- 6月11日
- 読了時間: 4分
更新日:6月12日

夢が叶った クジラの歌と共演!(クジラソング)
先日、私の夢のひとつが叶いました。それは、クジラの歌声と共演して歌うこと。今回、その夢が実現した経緯をお話ししたいと思います。
きっかけは、ヒカルランドという出版社さんとのご縁でした。ある日、ヒカルランドの社長さん、音響担当の方、そしてソウルサウンドライアー奏者の秋吉まり子さんと私の4人で、ヒカルランドのカフェでお話をしていた時のことです。その日は、以前行われたイベントの音源をCD化するための音チェックが行われていて、私とまり子さんの音楽も流していただいていました。そして、他の音源が流れる中、突然クジラの歌声が聞こえてきたのです。
驚いて「これはクジラの歌声ですか?」と尋ねると、私は思わず「クジラと共演したいんです!」と熱く社長さんに伝えました。すると、社長さんは「実は、今度クジラの歌声との共演イベントを予定しているんだよ」と教えてくれ、その場で共演の話がとんとん拍子で進んでいきました。
このイベントには、屋久島でクジラの歌声(クジラソング)を収録・研究しているナオちゃん、屋久島在住のライアー奏者のはるちゃん、そして埼玉でライアーを制作しているあこちゃんという素晴らしい仲間たちが企画して、ついに6月8日、その夢の共演が実現したのです。
ヤクシマ・クジラ&イルカ研究所
イベントの最初に登場したのは、屋久島でクジラを観察・研究しているナオちゃん。ナオちゃんがなぜクジラを研究することになったのか、そのきっかけのお話がとても印象的でした。
ナオちゃんはある日、不思議な夢を見たそうです。その夢には、屋久島の馴染みのある海岸に、5頭から10頭ほどのクジラが集い、その一頭一頭の上に観音様が立っているという、美しくも不思議な光景が広がっていたのだとか。その夢があまりにもリアルで、目覚めたナオさんは「もしかしたら本当にクジラがいるかもしれない」と思い、その海岸へ足を運んだそうです。すると、そこには本当にたくさんのクジラたちが姿を現していたのです。その瞬間から、ナオさんは毎日のようにクジラを観察し、クジラの歌声(クジラソング)を録音するようになったそうです。
クジラは船のモーター音を嫌うため、ナオさんはカヌーで静かに沖へ出て、特別なマイクを使ってクジラの歌(クジラソング)を録音します。クジラソングは、毎年変わる「流行歌」のようなもので、地球上のクジラたちは音を通じて遠く離れた仲間ともコミュニケーションを取り合い、その歌が広まっていくのだそうです。
ナオちゃんが毎日毎日クジラを観察して録画した映像と、ナオちゃんの大親友が歌うなんとも言えない素晴らしい歌が流れるその動画は見ているだけで涙が出ました。
改めて地球の美しさや命の尊さを感じるひとときとなりました。
第2部 クジラの歌とライアー&ニーナ(クジラソング)
お話会の後に始まった第2部では、今回の主催者はるちゃん、あこさん、そして私、ニーナの3人による、ライアーと歌、そしてクジラの歌声を織り交ぜた特別なコラボレーションが繰り広げられました。約45分間にわたる演奏は、まさに即興の美しさと調和そのもの。
はるさんの奏でるソウルサウンドライアーは、一音一音がまるで静寂の中に滴る美しい雫のようで、丁寧に紡がれる音色が心に染み渡ります。あこさんもまた、音作りに真摯に向き合い、しっかりとした構成を考えつつも、即興の自由さを大切に演奏してくださいました。私もまた、その音の流れに身を任せ、クジラソングの歌声が響く中で、時にはその鳴き声を真似したり、時には他の楽器の音に耳を傾けながら、自然と声を重ねたりと、自由な表現を楽しみました。
あっという間の45分間、会場の皆さんからも「本当に素晴らしかった」「まさに調和そのもの」「エゴのない歌声が心に響いた」といった感動の声をたくさんいただき、心温まる時間となりました。
会場みんなでクジラになる(クジラソングを真似してみた)
イベントの締めくくりとして、お客様と一緒にクジラソングの歌を真似する楽しい時間が設けられました。私がプチレッスンとして発声練習を行い、意識の使い方を少しお伝えした後、みんなでクジラの歌声に合わせて声を出してみるという流れでした。クジラの独特な歌を真似しつつ、時には人間らしい「あー」という声も織り交ぜながら、会場全体がひとつになって響き合う、とても温かくて楽しいひと時になりました。
最初は、クジラソングの歌まねに少し照れや不安を感じて、声を出すのをためらう方もいらっしゃいましたが、みんなで一緒に声を重ねていくうちに、だんだんと童心に帰ったような気持ちで楽しんでくださる方が増えていきました。最後には、皆さん笑顔で声を響かせ合い、とても和やかで温かな雰囲気に包まれた時間となりました。









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